【Jリーグ25周年企画】ポドルスキからみたJリーグ スペシャルインタビュー

Jリーグ公式よりポルディのスペシャルインタビューが掲載されていました。Jリーグのマーケティングから日本の生活、自身のパフォーマンスについて包み隠さず語ってくれています。

紹介しているのは記事の一部ですので、全文は引用元のJリーグ公式をご参照ください。

昨夏、ヴィッセル神戸に加入したルーカス ポドルスキ。バイエルンやアーセナルといった欧州のメガクラブで活躍し、ドイツ代表の一員として2014年のワールドカップ優勝に貢献している。世界に名だたるスーパースターのJリーグ入りは大きな驚きを持って受け止められたが、あれから1年が経ち、ポドルスキはJリーグに対してどのような印象を抱いているのだろうか。

今年25周年を迎えたJリーグは、欧州主要リーグに比べれば、まだ歴史は浅いリーグだ。世界のトップシーンを知るドイツ人ストライカーに話を聞いた。

ーヴィッセル神戸に加入しておよそ1年が経ちましたが、そもそもポドルスキ選手は来日前、Jリーグに対してどういった印象を持っていましたか?

「日本に来る前から、映像をチェックしていたし、知人からも情報を得ていた。良いスタジアムがあり、環境も素晴らしく、良い選手もたくさんいる。サポーターも含めて、盛り上がりのあるリーグだと理解していた。私には神戸にタイトルをもたらす使命がもちろんあるが、Jリーグ自体がもっと注目され、世界的なリーグになってほしい。そういう想いも持って日本にやって来たんだ」

ー実際にプレーされてみて、印象が変わったり、改めて感じたことはありましたか?

「素晴らしいスタジアムがあって、ファンの応援も素晴らしい。そこは印象通りだった。私はこれまでに日本に来たことがあるので、本当の意味で未知の国ではなかったが、プレーしてみて初めて分かったことがあるとすれば、それはこのリーグにもの凄いポテンシャルがあるということ。ただし、その力は十分に生かし切れていない。Jリーグが前に進むために、必要なことはまだまだあると思う」

ー具体的にどういった部分にポテンシャルを感じているのでしょう?

「すでにブンデスリーガでも多くの日本人選手がプレーしているように、ヨーロッパのマーケットでは日本人に対する注目度は高い。したがってJリーグの認知度もヨーロッパでは比較的高く、そこは発展していくためのアドバンテージとなるだろう。実際にプレーして感じたのは、ファンの人たちの対応が、とても素晴らしいこと。90分間、歌い続け、温かく応援してくれるのはJリーグの良い部分だと思う。ヨーロッパでは良いプレーをしないとネガティブな雰囲気になり、選手もプレーがしづらくなるものだ。でも、Jリーグでは90分を通して良い雰囲気が継続されていく。選手としてはとても気持ちよくプレーすることができるんだ」

ープレーのレベルに関してはいかがでしょう?

「ヨーロッパの選手やチームと比べることは難しいが、昨年は浦和がアジア王者に輝いたように、アジアの中ではナンバーワンだと思う」

ーポドルスキ選手はこれまでブンデスリーガやプレミアリーグといったレベルの高いリーグで長くプレーしてきましたが、Jリーグでプレーするうえで物足りないと感じる部分はありますか?

「先ほど言ったようにプレーの部分で比べるのは難しいが、マーケティングの部分に関してはまだ改善の余地はあると思う。例えば、どうやってお客さんを増やすのか。選手にとってもファンにとってもベストのやり方はまだままだあると思うし、現状に疑問を感じることもある。まだ25年と若いリーグなのだから、ヨーロッパから多くを学ぶべきだ。そのうえでオリジナリティを出していってほしいね。個人的には、日本ではいろんな部分でスピードが遅いと感じる。文化的な部分もあると思うが、なかなか外のやり方を受け入れなかったり、話し合うだけでなかなか物事が進まなかったり……。もっと積極的に受け入れて、いろんなことにチャレンジすればいい。まずは行動に移し、良い部分を取り入れて、合わなければ捨てればいい。発展の余地は大きく残されているのだから、まずはいろんなことを試してみることが大事だと思うね」

ーマーケティング以外の部分で、Jリーグがさらに成長していくためには何が必要でしょうか。

「日本はアカデミーが弱いと感じるね。私の息子が神戸のアカデミーに入っているが、毎日練習する場所が変わるので、そこは改善するべきだ。しっかりとした育成環境がないと、しっかりとした選手は育っていかない。今のままでは偶発的に良い選手は生まれても、継続的には育ってこないだろう。もっとアカデミーを大事にするべきだろうね」

ーポドルスキ選手の個人の話についても聞かせてください。日本での生活には、もう慣れましたか?

「サッカーだけじゃなく、生活の部分でも日本はとても素晴らしい国だ。清潔で、フレンドリーで、危険なこともない。そこは他の国とは違うところだよ。文化的な部分でも、自身の生活に取り入れたいことがたくさんある。普段は神戸に住んでいるが、大阪に行ったり、京都に行ったりして、いろんな文化に触れているんだ。それぞれの街にはそれぞれの顔があり、そういう部分を感じることもとても面白い。どこに行っても人々は友好的だし、安全も確保されている。家族も日本をとても気に入っているし、良い環境の中でサッカーができるのはとても素晴らしいことだよ」

ー生活の充実は、プレーにも影響を与えるものですか?

「もちろんだ。普段の生活を楽しむことは重要で、実は多くのサッカー選手が忘れていることでもある。国外のリーグに移籍すれば、家族もいなく、友達もいないなかでの生活を強いらえることもあるだろう。でも、そこが充実しなければ、サッカーも上手くいかなくなる。最近では中国リーグに移籍するけど、生活が合わず、すぐにヨーロッパに帰ってくる選手も少なくない。そういう風にならないためにも普段の生活を楽しむことは重要なんだ。その意味で、日本はとても住みやすいし、面白い所もたくさんある。東京でショッピングして美味しいものを食べたりするのも、とても良いリフレッシュになるね。本当に日本は最高の国だと言えるよ」

ー加入会見の時に、神戸牛を食べたいとおっしゃっていましたが、他に日本で好きな食べ物はできましたか?

「神戸牛以外では寿司と言いたいところだが、実は寿司はあまり好きじゃないんだ(笑)。ただ、日本の食事自体はすごくヘルシーで、美味しい物ばかりだね。ひとつ問題があるとすれば、ホテルでの朝食かな。なぜかフライドポテトが出てきたり、温かいご飯にも慣れていないので、フルーツやコーンフレークといった欧米式の朝食がない時は、ちょっと苦しいけどね(笑)」

ー昨季の後半戦から今季の前半戦を振り返り、自身のパフォーマンスには満足していますか?

「よくメディアにゴールの数のことを聞かれるが、個人的には何点取ったかはそんなに気にしていない。なぜなら自分のプレースタイルは9番(CF)ではないからだ。アシストをしたり、チャンスメイクが私のスタイルであり、その部分に関して言えば、去年は及第点で、今年はもっと良くなっていると感じている。チームとしても機能しているし、目標であるACL出場に向けて、これからさらに良くなっていくと思う」

ー新しい選手であるイニエスタ選手と一緒にプレーすることについて、どういった想いがありますか?

続き:Jリーグ公式


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