【7/28 第18節】神戸vs柏 「チームが一つになって最後までハードワークしてくれた(吉田監督)」

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イニエスタが次節柏戦でのフル出場を志願していましたが、吉田監督も先発の可能性を示唆しました。

J1ヴィッセル神戸の吉田監督が練習後に取材に応じ、28日のホーム柏レイソル戦でのMFイニエスタの起用について「スタートもあると思う」と初めて先発出場する可能性を示した。

続き:日刊スポーツ

7/24 イニエスタ先発志願か

神戸のスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が23日、吉田孝行監督(41)に28日の次節・柏戦(ノエスタ)でのフル出場を“志願”した。22日の日本デビュー戦では後半14分から約30分間出場。来日して5日とは思えないボールさばきを見せたが、試合後とこの日の練習後に話をした指揮官は「『もっと練習をやらせてほしい。来週は万全でいきたい』と言っていた。もっと長く試合に出たいと思ったでしょう。昨日は悔しかったはず」と胸中を代弁した。

次節での起用については「使いたいのは当然。でも、コンディションとの問題になる。この暑さなので…」と慎重な姿勢を見せたが、イニエスタは元気いっぱいだ。

続き:スポーツ報知

25日、18日のFC東京戦で相手選手と接触し、脳振とうと診断された柏レイソルGK中村の離脱が長引く可能性が出てきた。

 同試合で負傷退場後、柏市内の病院に救急搬送されて入院。20日に退院したが、クラブ関係者によると「(復帰は)慎重に判断していかないといけない」とし、28日のアウェー神戸戦は見送ることになった。本人は室内で有酸素トレーニングなどを開始しており、今後は医師の診断も受けながら復帰時期を探っていく。また、20日の練習中に脳振とうと診断されていたDF今井は24日の練習から復帰した。

続き:日刊スポーツ


試合前

試合中


https://twitter.com/robinblue2/status/1023190304805945344

試合後


https://twitter.com/footballsex/status/1023175543829585921


https://twitter.com/visseI_kobe/status/1023201221014777856


紹介しているのはコメントの一部ですので、全文は引用元のヴィッセル神戸公式をご参照ください。

吉田孝行監督

一言で言うと、疲れました。本当にどっちに転ぶか分からないゲームを、選手たちが戦う気持ちを見せて、チームが一つになって最後までハードワークしてくれたと思います。前半から大きな修正点はなかったんですけど、少し細かいところの修正は加えました。今日は戦術とかそういうところよりも、戦う姿勢とか、そういう部分が結果に出たと思います。前回の試合ではホームで満員の中、0-3という情けない試合をして、ピッチでの借りはピッチで返すということを選手たちに強く言って、選手たちが本当に実行してくれました。本当に選手たちを誇りに思います。

-今日のイニエスタ選手の評価・印象を教えてください。
彼はいつも淡々と自分らしいプレーをしてくれますし、波もないですし、やはり世界一流だなという印象を受けました。当初は70分くらいでの交代を頭に入れていたんですけど、やはりあの1-0の拮抗した中で、彼の力が必要かなというところで引っ張りましたが、最後は彼とコミュニケーションを取って交代という選択を取りました。

続き:ヴィッセル神戸公式

加藤望監督

こういった悪天候が予想される中にもかかわらず、柏からも非常に多くのサポーターの皆さんが駆けつけていただいて、大きな大きな声援をいただいた中で、結果としてお返しすることができなかったことを申し訳なく思っています。前回の敗戦をふまえ、守備の面と、そこからの攻撃のやり方を改善しようと試合に臨んだが、その守備のところでは選手たちが一生懸命頑張り、やろうとしていることを表現してくれた。その点については、今日の試合で得られた成果だと思っています。

続き:柏レイソル公式HP

紹介しているのはコメントの一部ですので、全文は引用元のヴィッセル神戸公式をご参照ください。

三田啓貴選手

-試合を振り返って
勝ち点3を(湘南で)リベンジできたということは、もう1回自分たちの自信をつけてくれたし、ここから強豪の相手が続きますけど、そういう相手に勝っていくための自信になりました。

-この試合に向けて特に大事にしていた部分は
やっぱり自分たちのサッカーをやるというのは前提にありましたけど、もう1回湘南戦で、切り替えの速さだったり、球際で強く行くところだったりといったところは監督も言ってて、自分たちでやることは当たり前だけど、そういう球際だったり気持ちの部分で負けていたら絶対勝てないということは試合前に皆に言って送り出されたので、そういう部分は出せたんじゃないかなと思います。

続き:ヴィッセル神戸公式

渡部博文選手

-注目される試合でしたが
間違いなく前線は、ポジショニングやゴール前のパスの精度が上がってきているので、そのクオリティーを保っていきたいです。。今日2点目、3点目を決められなかったことは今後の課題になってくると思っています。(前線の選手は)もっと得点を決められるように、守備陣は堅い守備をできるようにしていきたいです。

-ゴール後のパフォーマンス(ゆりかごダンス)について
前線の選手が「やろう!」と言ってくれたのでとても嬉しかったです

-センターバックコンビのコミュニケーションは
(大﨑選手と一緒に練習したのは)短い時間でしたが、紅白戦から密にコミュニケーションをとっていました。お互いの特徴を話し合っていたのでとてもやりやすかったです。

続き:ヴィッセル神戸公式

増山朝陽選手

-試合の振り返りをお願いします
非常に難しいゲーム展開でした。みんな最後までじれずに球際に激しく行けました。最後は逃げ切る形になりました。非常によかったと思います。

-ゴールシーンを振り返ってください
監督からクロスに対しては前に入れと言われていました。チームとしても個人としてもやっていることでした。あの場面で郷家(選手)が上手くスルーパスを受けて僕が顔を上げたタイミング、要求したタイミングでボールが来ました。相手の間に行って浮かさないように気を付けてゴールを決める事ができました。練習ではファーサイドに行くことが多くありましたが、あの時はニアサイドが空いていたので、とりあえず走ろうと思いました。

-イニエスタ選手と一緒にプレー出来た感想は?
練習から一緒にやっていて楽しいです。動き出しを見て自分が欲しい所にボールを出してくれ、信用して走っているとボールが出てきます。一緒に試合ができてすごく楽しかった。

続き:ヴィッセル神戸公式

「チーム自体の競争が激しい。どの選手も虎視眈々(たんたん)と自分のチャンスを狙っている。僕のゴールで勝ててうれしい」

「僕のタイミングでパスが出てくる。今まではあまりなかった。(出し手が)見てくれてはいるけれど、出てこなかったことが多かった。リスクがあっても、それでもイニエスタは出してくる。イメージ通り出てくるから、楽しいですよ」

引用元:日刊スポーツをご参照ください。

イニエスタ選手

-初スタメン82分間のプレーについて感想をお願いします。
とても嬉しい気持ちです。勝つということはチームにとってもよいことで、初勝利を得たことにとても喜んでいます。個人的にも練習を重ねていく中でコンディションがどんどん上がり、よい感触を得ています。今日、初勝利をここで手にしたので、特別な日になると思います。

-柏相手に浮き球のスルーパスを出して多くチャンスを作っていたと思います。今日の狙い、柏を見てどのようなゲームを心がけましたか。
試合にはいろいろなフェーズがあり、ボールを保持して組み立てていくフェーズや、より裏にパスを出していくフェーズがあります。ウイングにはこちらも速い選手がいるので、そういう(裏)パスを狙うだとか、常に最善のオプションを選びプレーしたいと思います。先程も申し上げた通り、勝ち点3を得たことをとても嬉しく思います。

続き:ヴィッセル神戸公式

-来日初先発で初勝利
とてもうれしい気持ち。自分も練習を重ねてコンディションは上がっていた。ここで初めての勝利。特別な日になった。

-攻撃での狙いは
(神戸には)ウイングに速い選手もいる。試合の中で常に最善のオプションを選択する。

-チームへのフィット感は
感触はすごくポジティブ。よりチームに、1人1人に適応してきて、その中でよくなっていくと思っている。今日の勝利もみんな喜んでいた。

引用元:日刊スポーツをご参照ください。

紹介しているのはコメントの一部ですので、全文は引用元の柏レイソル公式HPをご参照ください。

柏レイソル 細貝萌選手

チームとして前半からしぶとく守備をしっかりやっていこうと話しての試合だったが、失点シーンに関しては、センターバックからの縦パスともう1本の縦パスでやられてしまった。僕自身もイニエスタ選手を見ながらの守備だったので縦も切れなかったと思うし、枚数は足りていたと思うが、チーム全体のバランスが崩れたことで、一発でやられてしまった。

鎌田次郎選手

失点シーンは、サイドにボールを出させるというやり方があるので、ゾーンの中に入れられてしまったのがひとつ大きな問題だし、縦パスを入れた相手のセンターバック(渡部選手)があの高い位置まで出てこられたのも問題だと感じた。守備がずっと我慢できていたので失点シーンはもったいない。相手に押しこまれていた分、攻撃に出ていく距離も長いし、低い位置でボールを奪って前に出ていくときのミスが多かった。

小池龍太選手

失点の場面は、出し手からのパスコースを外に追い込まないといけないところで、選択肢を作らせてしまったという追いこみ方がまず良くなかった。入ってきてしまったものは仕方がないので、その次に個の能力で弾き返したり、決定機を作らせないというところをディフェンスラインはもっとやらなくてはいけない。自分たちとしても不意に入れられたボールだったが、そこでどういった対応が出来るかという点で相手の方が上手だった。

キム ボギョン選手

この試合に臨むにあたってディフェンスの部分でしっかり確認して準備してきた部分はある程度出来たと思う。ただ失点したワンシーンだけでこういった結果になってしまうのがサッカーで、攻守両面でもっと成長していかなければいけないと思う。我々の攻撃のルートとしてクリスとJ(伊東)の両サイドを使ってというところがあるが、守備の意識を強く持て戦うと、その反面で彼らが下がって守備しないといけないので、攻撃に出ていくところでの負担がかかっているし、そうしたところも克服していかないといけない。

引用元:柏レイソル公式HP

ついにその時がやってきた。
アンドレス イニエスタが、ヴィッセルの一員として先発出場を果たしたのだ。
吉田孝行監督は当初、70分程度の出場を予定していたというが、結果的には81分までプレーを続け、文字通りスタジアムの目を釘付けにした。
今回は、このアンドレス イニエスタのプレーから見ていく。

「レベルが違う」
これがアンドレス イニエスタのプレーに対する正直な感想だ。
ヴィッセルでのデビュー戦となった前節は、ビハインドの中、途中出場という状況の難しさもあり、巧さは見せたものの、チームを牽引するというところまではいっていなかった。
本人も無事にデビューできた喜びはあったものの、チームが敗れたということに対するフラストレーションを抱えていたようだ。
その意味で、チームを勝利に導いたこの試合は、アンドレス イニエスタにとっても大きな意味を持っているようだ。
試合後には、チームの勝利を素直に喜ぶ姿を見せた。
前節からの1週間でコンディションは、確実に上がっていた。
接近していた台風の影響か、連日の暑さが和らいだような気候条件も、それを後押ししたのかもしれない。
ゴールに絡むような決定的な仕事をしたわけではないが、随所で見せたプレーの一つ一つに、スタジアムは大歓声に包まれた。
同時にその技術の高さは、これまでJリーグが体験したことのないものであり、日本サッカーと世界の頂点との距離を示していた。
例えば6分のプレーだ。
渡部博文がダイレクトに出したボールは明らかに高かったのだが、それに対してアンドレス イニエスタはやや半身になりながら右足を高く上げ、つま先の外側に当て真上に上げ、落ちてくるボールを足の甲に乗せることで勢いを殺し、足もとに収めた。
これを瞬間的にやってしまうのだから、恐れ入る。
映像で見直してみると、対面していた柏の右サイドバック小池龍太は半ば呆れ顔でこのプレーを見つめている。
このプレーに対しては、試合中からSNS上で「あり得ない」、「半端ない」といった表現で盛り上がっていたようだったが、正にその通りだ。
ボールの勢いを殺すには、どの角度で足のどの部分に当てれば良いのかを熟知しているのだろう。
そして、それを実現してしまうだけのテクニックを持っている。
この他にもヒールやアウトサイドなど、足の様々な場所で蹴ったボールが、味方の足もとにピンポイントで落ちるプレーには脱帽するしかない。
こうした足もとの技術を正しく発揮できるのは、やはり周囲を把握する目にある。
プレー中、常にルックアップし、ピッチ上の状況を把握しているため、ボールを持った瞬間には「どこに、誰がいる」ということが判っているのだろう。
これこそがサッカーにおいて最も貴重な能力であり、アンドレス イニエスタを超一流たらしめている。
一度は左タッチライン際で、背後からプレスをかけてきた伊東純也を身体を向きを入れ替えることでかわしているのだが、驚くべきはこの間アンドレス イニエスタは、一度も背後に目を向けていないことだ。
相手の位置を把握することで、自分に対してどんなプレーを仕掛けてくるかを予測しているからこそ、こうした動きが可能になっているのだろう。

アンドレス イニエスタのプレーを注視していると、極めてシンプルなプレーが多いことが判る。
ヒールやトゥーなど足のあらゆる箇所を使ってプレーするため、そのテクニックに目を奪われがちだが、アンドレス イニエスタにとっては複数ある選択肢の中から最善のプレーをチョイスし、それを最もスピーディーに表現するための手段に過ぎないのだろう。
これこそが、ヴィッセルの選手がアンドレス イニエスタから学ぶべき点だ。
アンドレス イニエスタは試合後、どのようなプレーを狙っていたのかという質問に対して、「試合には様々なフェーズがある。それに合わせて最善のチョイスをしてプレーしたい」と答えている。
飽くまでも試合の流れが優先であり、それに合わせて常にプレーを流動的に変化させているのだ。
ヴィッセルの選手に限らず、多くの日本人選手はここが苦手だ。
テクニック以上に差があるのは、この戦術眼であるように思う。
「サッカーは頭でするスポーツだ」と言われることがあるが、「頭の良さ」という点において、まだ日本は世界との間に大きな差がある。
前回の項でも書いたことだが、長らく日本では「止める・蹴るが全て」と言われてきた。
ここにこそ、日本サッカーの病巣が凝縮されている。
事実、そう教育されながら育ってきた選手が、海外のクラブでベンチ外となっている現実を前にすると、その思いは強くなる。
肝心なのは、足もとのテクニックを発揮する場面を見つける目であり、刻々と変わる戦況を読み解く頭脳なのだ。
これがなければ、止める・蹴るという技術は曲芸の域を出ない。
戦前、ヴィッセルの選手の多くが「アンドレス イニエスタの意図を読み解けるようになれば、もっと強くなれる」と語っていたが、その通りだ。
そのためには、これまで以上に考えるしかない。
トレーニングの中から、アンドレス イニエスタの意図を読み解く努力を続けて欲しい。
今のヴィッセルには優れた力を持つ選手が多いだけに、全員がそうした努力を怠らなければ、間違いなくすべての選手が一段高いレベルへと成長するだろう。
同様のことはルーカス ポドルスキについても言える。
だからこそ、普段からアンドレス イニエスタやルーカス ポドルスキに対して恐れることなく接し、サッカーについて貪欲に学んで欲しい。
スーパースターではあるが、彼らはチームメイトでもあるのだ。
世界中のサッカー選手が羨むような環境に、自分たちがあるということを忘れてはならない。

見事に勝利した試合ではあったが、課題も見えてきた。
それは前述の内容と同一になってしまうが、アンドレス イニエスタを試合の中で活かす動きが不足しているということだ。
当初は4-3-3と思われていた柏だったが、ボランチの細貝萌と小泉慶が縦関係となる4-1-4-1の布陣だった。
そのためアンドレス イニエスタは、ワンボランチとなった小泉の横のスペースにポジションを移していた。
そこで自陣からのボールを要求していたのだが、最終ラインからそこに直接入るボールがないため、やがてはそこからプレーエリアを落とすこととなった。
ここでアンドレス イニエスタが放棄したエリアこそが、柏の守備を崩すポイントだった。
要は縦のパスを通すへの意識、チャレンジする姿勢が問われているのだ。
縦に長い距離を素早く通すことの大切さは、先のワールドカップでも散々指摘されたことだ。
世界のサッカーにおける課題は、そのままヴィッセルの課題でもある。
この試合における決勝点は、渡部の縦に通したパスから生まれた。
この場面について渡部は試合後「小池がサイドバック(ティーラトン)に食いつくのが早いと思ってみていたので、どこかで空いたスペースを狙ってやろうと考えていた」と語っていた。
さすがベテラン選手だ。
試合の中で相手の弱点を見抜き、そこを虎視眈々と狙っていた姿勢が、この試合を勝利に導いたともいえる。
後はこれを試合の中で、もっと積極果敢に繰り出していくことだ。
アンドレス イニエスタという稀代のゲームメーカーを最大限活かすために、彼が見つけたエリアでプレーさせるように、チーム全体が意識を統一して欲しい。
フォアザチームの精神が根付いているアンドレス イニエスタは、そこに出てこないならば下がって、そこから次の最善手を捜すことのできる選手ではあるが、その効果は最大限とはならない。
F.C.バルセロナというと、流れるようにショートパスをつなぎ、相手を翻弄していく姿ばかりが喧伝されているが、実はカウンターの鋭さにこそ、その本質はある。
高い技術の選手がミスなく高速でボールをつなぎ、相手ゴールを陥れることができるため、対戦相手は前に出ることができない。
それを崩すのが、ショートパスをつなぐサッカーなのだが、その裏側にはどこからでも高速カウンターを仕掛ける怖さを秘めている。
だからこそこの試合でアンドレス イニエスタは、最終ラインからの縦のボールを要求していたのだ。

ここで筆者が期待しているのが、この試合で『ヴィッセルデビュー』を果たした大崎玲央だが、そのプレーは期待以上だった。
右のセンターバックに入った大崎は、ビルドアップ能力の高さを感じさせた。
対人守備という部分では江坂任の、タイミングをずらしたジャンプや伊東のスピードに若干の戸惑いを見せていたようにも感じられたが、特段問題があったわけではない。
自身、初のJ1でのプレーであることを考えれば、寧ろ自然なことだろう。
この日の大崎を見る限り、そうした部分は試合経験を積むことで、十分に対応できそうだ。
頭で落とす際にも、確実に味方の足もとを狙うこともでき、長い距離のパスも繰り出せる。
事実、大崎から右に開いた増山朝陽や上がっていた三原雅俊に対して、何度もいいボールが出ていた。
大崎が入ったことによって、守備の要である渡部が左のセンターバックに入ることができた。
その結果、懸案事項となっていたティーラトンとの間のスペースも管理することができるようになった。
さらにポジショニングのセンスも素晴らしい。
サイドバックやボランチの位置関係を把握しながら、巧みにポジションを変えることで、最終ラインに無駄なスペースを作らない動きを見せていた。
この試合で大きな存在感を示した大崎には、この先の戦いの中で大きな期待ができそうだ。

もう一つの課題は、アンドレス イニエスタと三田啓貴の関係性だ。
この試合でヴィッセルの中盤は、藤田直之をアンカーとし、その前にアンドレス イニエスタと三田が並ぶ形でのスタートとなった。
ボールを運ぶ能力の高い三田と、アンドレス イニエスタの競演を楽しみにしていた人は多かったと思う。
筆者もその一人だ。
しかしこの部分は、まだ関係性が整理しきれてはいない印象を受けた。
両者の特性を考えると、アンドレス イニエスタを軸として、その周りで三田がボールを受ける形になるかとは思うが、前線に近い位置でのプレーが多くなるだけに、守備に入る相手の影響を受け易い。
特に前半などは、三田がボールに絡む回数は少なかったように思う。
アンドレス イニエスタ合流からの日数を考えれば、この状況は当然なのかもしれないが、能力の高い両者のコンビネーションが完成すると、ヴィッセルの攻撃は一気に厚みを増すだけに、一日も早い融合を望みたい。

この試合ではウェリントンを中央に置き、右に増山、左に郷家友太という3トップが見られた。
渡邉千真、田中順也という計算の立つベテランではなく、若手二人を起用したのは、彼らの走力に期待したからだろう。
吉田監督の目論見は、見事に的中した。
増山と郷家は、攻守に渡って走り回り、柏の攻撃の芽を摘み取っていた。
そして何よりも、この二人の若武者が決勝点を決めたことは喜ばしい。
渡部からの縦パスを郷家が走りながら受け、ペナルティエリア内で中央に走りこんできた増山に渡し、これを増山が落ち着いてゴールに流し込んだ。
試合を通じてサイドに張り出すことの多かったこの両選手だが、このゴールシーンではアンドレス イニエスタとウェリントンが相手を中央に引き付けたことで空いたハーフスペースを使っている。
そこを走りこんだことで、柏の守備陣は対応が後手に回った。
考えた結果どうかは解らないが、このポジショニングは両者のセンスがあればこそだ。

~中略~

今日の一番星
[ティーラトン選手]

決勝ゴールを挙げた増山、それをアシストした郷家、試合を演出したアンドレス イニエスタ、後方で存在感を見せた三原、渡部、大崎など候補は大勢いたが、今回は攻守に渡って違いを見せたティーラトンを選出した。これまで、ティーラトンの課題は守備面にあった。Jリーグ特有の早い展開に対する戸惑いもあったのだろう。対戦相手がティーラトンとセンターバックの間を狙ってくる場面が多く、それに対してティーラトンが翻弄されてしまうことも少なくなかった。しかしここへきて、そうした場面は激減しつつある。その最大の理由はティーラトンの成長だ。この試合でも、Jリーグ屈指の突破力を持つ伊東に対して、巧くポジションを取りながら、時にはコースを切る動きで抑え込んだ。一度は伊東に決定的なチャンスを与えてしまったが、あれは柏陣内からのロングボールに端を発した展開であり、ティーラトンの責を問うことはできない。それ以上に、前に位置する郷家と連動しながら、小池と伊藤の間を寸断した守備を褒めたい。さらに攻撃面では、何度もタイミングを測っての飛び出しを見せ、左サイドからチャンスを創出していた。元々、能力の高さには定評があったが、半年が経過し、Jリーグにも慣れたことで持てる力を発揮できるようになってきた。暑さの中、運動量を落とすことなく走り続ける「微笑みの国から来た勝利の使者」に、今後への期待も込めて一番星。

引用元:ヴィッセルViber公式アプリ

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