【10/6 第29節】神戸vs長崎 「悪い流れを断ち切るという意味では、引き分けは受け入れるべき結果 (ファンマ監督)」

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“ペップの師”と紹介される名将
過去にFCバルセロナで選手・監督を務めたジョゼップ・グアルディオラ(ペップ)監督の“師”としてたびたび紹介される名将。「フアンマ」の愛称で知られるスペイン人の戦術理論家は15歳で指導者の道へ進み、1995-96シーズンには29歳でサラマンカの監督を務めてリーガ最年少監督記録も樹立。サッカー哲学の軸はポゼッション。ヴィッセルの進化に欠かせない人物である。
引用元:ヴィッセル神戸公式

就任依頼、その経歴や人物像が取り上げられてきたファンマ監督。

ついにそのベールを脱ぎます。

下記の小林友希選手のコメントにもあるように、かなり細かい戦術を落とし込んでいるようです。

戦術の浸透は時間がかかると思いますが、サポーターとしては「あれ?いつもと動きが違う・・・!」と感じさせるような連携を見せてほしいものです。

この試合で勝たないとなるといよいよ覚悟もしなくてはなりません。

勝利していい状態のまま、代表ウィーク中は練習で戦術を深めて上位の川崎、好調の名古屋との対決に挑まなければなりません。

劇的な変化は望めないかもしれませんが、希望が見えるサッカーで勝利してほしいですね!

紹介しているのは記事の一部ですので、全文は引用元をご参照ください。


長崎戦と言って思い出されるのは、DF小林友希(写真)である。前回の対戦である7月18日に誕生日を迎えた小林はJ1リーグで2試合目の出場を果たした。本職のセンターバックではリーグ戦初出場。吉田孝行前監督からのバースデープレゼントに応えるように、86分間プレーし、体を張った守備で1-0の完封勝利に貢献してみせた。試合後「(前日練習の際に)サプライズで誕生日ケーキを用意してもらった」と笑った17歳には、あどけなさがほんのりと残っていた。

小林は2016年から現在も第2種登録選手としてトップチームに登録されている。神戸市出身で、ヴィッセル神戸U-12からU-15、U-18と着実に昇格してきた。U-12からトップチームへ昇格したのは、今のところDF藤谷壮だけだが、来シーズンに小林がトップチームへ昇格すれば、クラブ史上2人目の快挙となる。日本代表としてもU-15から順に年代別代表を経験。今年10月8日に開幕の「AFC U-19選手権インドネシア2018」を戦うU-19日本代表にも選ばれた。「前回の代表はケガで参加できなかったので、(今回の選出は)素直にうれしい。落選した選手の分もしっかり戦いたい」と気合を入れた。

武器は左足の精度の高いキックとビルドアップ能力。その才能は、ヴィッセル神戸の新監督に就任したフアン マヌエル リージョ監督の下で、さらに磨かれそうな予感がある。

「(フアンマ監督は)すごく細かいところまで指導してくれる。数十センチ単位でポジションの修正をしたり…。今は、フリーの選手を作り、その選手が次のプレーをしやすい位置やタイミングでパスを出すなどポゼッションに対する監督の考えを僕たちに伝えている。まだ“意識付け”の段階だと思いますが、今まで自分が意識したことのない考え方もすでに出ていますし、すごく新鮮です」
続き:J’s GOALニュース


試合前

試合中


https://twitter.com/AW6Ar4IeybITmFE/status/1048520142970281985

試合後


https://twitter.com/vissel_kobe/status/1048512537812062208

ファンマ監督

特に立ち上がりですが、私たちは試合の中で相手チームに対していろいろな問題を起こしたり、明らかに危険なプレーを続けてしまった中で、ゴールに辿り着けないという状況が続きました。そうするとやはり、チームの士気に影響が出てしまいます。それが一つの現実としてあったと思います。私たち自身でボールを回す、またはボールを奪い返すというプレーのリズムを非常に高く上げられましたし、確かにチャンスを作れましたが、私たち自身が徐々に疲れてきてしまっていました。ただ、十分にチャンスは作れたと感じています。当然、私たちは常に勝利を求めていますので、引き分けに対して満足することはありませんが、一方で私たちが置かれている状況を考慮すると、悪い流れを断ち切るという意味では、引き分けは受け入れるべき結果なのかなと思います。選手たちは非常に高い要求に応えながら、努力を続けながらトレーニングをしてきました。これから15日間の中断期間に入りますが、これからも同じようなリズムでしっかりとトレーニングを続けていくことで、今日は60分、70分程度しか続かなかったいいリズムを90分間続けられるように、この中断期間で選手たちに求めていきたいと思います。当然、私たちだけでなく相手チームも降格の危機にある中で、私たちが高めたプレーのリズムに対して最後までよく戦ったという側面もあります。私たちだけでなく、長崎もプレーの中で高い要求に応えていたという意味では、それをリスペクトすることも当然、必要だと思っています。

続き:ヴィッセル神戸公式

V・ファーレン長崎 高木 琢也監督

結果、ドローということですが、アウェイで神戸さん相手にこういう雰囲気の中で勝点1を取れたというのは、さきほどもちょっと話をしてきましたが、勝点1以上の、われわれのパフォーマンスに関してはよくやってくれたと思っています。ゲームを紐解いていくと、これまで神戸さんは、われわれもそうですが、かなり失点が多い中で、まず正直言うと、どういう形でくるのか、メンバーはどういうふうになるのか、つかみづらいところがあって、ふたを開けると、本来張っている古橋(亨梧)選手や郷家(友太)選手がインサイドに入って、かなり近い位置でプレーすると。10番の(ルーカス)ポドルスキ選手はフリーマンだと。7番の三田(啓貴)選手に関してはちょっと外にアウトサイドに引き出して縦を狙うようなシーンを作ったり、かなり今までにない形をやってきたと思う。この雰囲気の中でかなり圧力もあったが、攻撃に少しずつ慣れながら自分たちのリズムを作れたと思っています。

引用元:Jリーグ公式

ヴィッセル神戸 試合後選手コメント

三原雅俊選手

-試合を振り返ってください。

(試合の)入りから良かったので、先制されてしまいましたが、良いタイミングで追いつけて良かったです。逆転できなかったところはすごく悔やまれます。

-ゴールシーンを振り返っていかがですか。

ずっとフリーだなと思っていましたし、良いところにボールが来たので振り切っただけです。
(藤田選手のロングスローは)コーナーキックと同じような精度の高いものがくるので、狙っていました。

-リージョ監督のもとでの初戦でしたが、意識した点は何ですか。

まずはボールを大事にすること、精神的にしっかり戦うことを意識しました。
今後もっと良くなると思います。チームとしては2試合連続で大敗していましたし、根本から自分たちが変わっていかないと勝点もついてこないので、これからがスタートだと思います。

-次へ向けての意気込みを教えてください。

とにかく今は勝点が必要なので、しっかり勝って上にいけるようにしたいです。

アンドレスイニエスタ選手

-久しぶりの試合出場について感想をお願いします

勝点1になりましたけれども、負けが続いてきた悪い流れを切れたことはよかったと思います。よい感覚で試合を終えることができたので、チームにとってプラスだったと思います。個人としても、調子は良いですが100%ではないので、次の試合までしっかり準備をして、ベストコンディションで挑みたいです。

-リージョ監督について

素晴らしい監督だと思いますし、チームが必要としてる事をもたらしてくれるでしょう。変化は時間がかかるものですが、今とてもいい状態で練習を続けられてるので、時間と共に結果はついてくると信じています。特に、前回の試合と比べて今日はよい試合ができたので、それを忘れることなくこれからも練習を続けていきたいです。

郷家友太選手

-新監督になって、最初の試合でしたが求められた事はありますか。

怪我明けだったので、練習が重ねられなかったのですが、代表が明後日からありますし、今日はたくさんボールに触って、感覚を取り戻したかったです。今日は連敗を止めたい気持ちでしたが、勝てなくて残念でした。

-チーム内で立ち位置など変わってきましたか。

無駄な走りなど、修正したいと思っていました。今日みたいにスペースをみつけて、どんどんボールをもらって前への推進力を高めていけたらと思います。

-特に注意を受けたのですか。

特にはないですが、与えられたポジションのエリアでボールを受ければ、相手も出てきてスペースができるので、今日みたいな動きができたと思います。

-監督からは具体的な動きの指示はありましたか。

指示を受けたポジションはとてもやりやすかったです。サイドに広がることもでき、中に入ることもできました。選択肢が広がり、やりやすかったです。

-担当するエリアが広がった?

自分の自由なスペースで、これまで以上に与えてもらったと思っています。

-体力的にきつくなかったですか。

怪我明けだったので、状況みながらでしたが、自分はプレーしてて楽しかったですし、体力的にも問題はなかったです。代表にもいいかたちで挑むことができると思います。

引用元:ヴィッセル神戸公式

三原雅俊選手

--ロングスローの流れから見事なゴールを決めた。
「なんか来るな」という感じはありましたね。「来そうやな」ってフラフラしてました(笑)。もちろん、カウンターを受けないことを第一に、ボールの軌道と相手が競る感じとでポジションを取った。ゴールに近いところでこぼれてきたので、思い切って打ちました。

--試合を振り返って。
入りから良かったと思う。良いタイミングで追いつけたけど、逆転できなかったことは悔やまれる。相手のやり方に対して、相手がイヤがるプレー、ポジション・プレーをしようということだった。こちらとしては狙いとしてはあったし、その共通意識もあった。

--次節・川崎F戦まで中断期間のトレーニングとなるが?
新しくいろんなことにチャレンジしている。練習からリアリティーを持ってやりたいと思う。

三田 啓貴選手

今日、(これまでの試合から)一番改善できたのは守備で寄せるスピードだったり、球際の部分だったり、今日は前からみんながプレスに行けていた。そういうところは変わったことだと思うし、連敗している中で気持ち的な難しさはあるけど、今日は本当に(今後へ向けて)変わった1試合になればいいなと自分自身は思っている。失点が続いていたし、今日も失点したけど、監督も言っていたが「もっと詰めて、寄せてほしい」と。今日はそういうところができていたと思うし、相手に一回も気持ちよくプレーさせないくらいプレッシャーを掛けて、それを続ければ自分たちのゲームになる。オフがあるので、しっかり休んでフロンターレ戦に向けてやっていきたい。

引用元:Jリーグ公式

V・ファーレン長崎 試合後選手コメント

V・ファーレン長崎長崎

澤田 崇選手

--個人技でのゴールを振り返って。
とっさという感じですね。あのターンがハマって、前にもスペースがあった。GKがちょっと出てきて、あとはコースを狙って、「入ってくれ」という感じでしたね。

--守備ではどういう役割を考えている?
パスコースを限定しながら、後ろに入ったときのセカンドボール(を拾う)とかですね。

--今日は組織的な守備はどの程度、機能したか?
相手もうまいですし、はがされることはありましたけど、失点以外は粘り強くできたかなと思う。

--残り5試合へ向けて。
残留を目指して、その5試合にかけてやっていきたい。
引用元:Jリーグ公式

リーグ戦5連敗中であるということを考えれば、何としても勝点3を獲得すべき試合だった。
その大事な試合で最下位の長崎相手にドローという結果は、今の勝点や順位を考えたとき受け入れ難い結果である筈なのだが、過去数試合で感じたようなネガティブな感情は全くと言っていいほどない。
その理由は未来に向けての明るい兆しが見えたためだが、それをもたらしてくれたのは、フアン マヌエル リージョ監督だ。
前節からの1週間で、目に見える変化をチームにもたらしてくれたこの指揮官の手腕は本物だ。
前節の項でも書いたことだが、ヴィッセルが「強くなるための条件」は揃いつつあることを実感することができたことが、この試合における収穫だった。
今回の本項では、このリージョ監督を軸にして、試合を振り返ってみたい。

 試合後の会見場は、いつもとは異なる雰囲気に包まれていた。
ヨーロッパで幾人もの名将から慕われているマエストロがどんな言葉を発するのか。
報道陣の中にも、そんな期待感があったためだろう。
リージョ監督はやや上気しているように見えたが、それでもしっかりと試合を振り返ってくれた。
サッカー用語を熟知している在原正明氏が通訳を務めていることも大きいが、我々の理解できる言葉で、極めて論理的に試合を総括してくれた。
その中で「今日はいいリズムが60分から70分しか持たなかった」という表現があった。
これこそが、勝ち切れなかった最大の要因だ。
この試合におけるヴィッセルのポゼッション率は73.2%。
実際にプレーした長崎の選手は、ボールを触った実感はほぼ無いだろう。
殆どの長崎の選手からは「相手(ヴィッセル)も巧いですから」とか「しっかりと守っていればチャンスはあると思っていた」という言葉が聞かれたように、長崎にとっては最後まで守り続けた試合になった。
 リージョ監督の求めるサッカーは「身体ではなく頭の疲れるサッカー」だ。
実際の試合の中で、選手には複数のことが常に求められている。
ひと言で括ると「スペースの活用」、「複数選択肢の提示」といったことになるのだろうが、これらを実際の試合の中で実践するとなると、相当に考え続けなければならない。
この試合でヴィッセルの選手は、自分からボールが遠い位置にあるときも、ピッチ上の状況確認、自分に与えられているスペースの確認を続けていた。
90分リズムが持たなかったのは、まだ「考える癖」がついていないためであり、フィジカル面だけの問題ではない。
試合後に三田啓貴は、リージョ監督から「もっと詰めて、寄せてほしい」と求められていたと明かした。
その上で「相手に一回も気持ちよくプレーさせないくらいプレッシャーを掛けて、それを続ければ自分たちのゲームになる」と発言した。
この言葉だけを聞けば、いくつかのチームが行っているような、ボールに対して90分間プレッシャーをかけ続けるサッカーのように思われるかもしれないが、ピッチ上で展開されていた図式はそれ程単純なものではなかった。
相手に詰める際も、闇雲にボールにチャレンジするのではなく、味方の位置と敵の位置を確認した上でそのコースが決まるため、動く前には「考える」行為が伴う。
前節の鹿島戦では30分しかリズムが続かなかったことを考えれば長足の進歩と言えるかもしれないが、やはりサッカーは90分間それを続けなければならない。
その意味でも、まだリージョ監督のサッカーは緒に就いたばかりであり、本格的な変化が現れるのはこれからなのだろうが、確実に全体がオーガナイズされていた。
これを読み解くポイントは3つある。
以下にそれを見ていく。

 この試合でリージョ監督が採用したフォーメーションは4-3-3。
しかしリージョ監督が常々口にするように、これはスタート時の並びというだけであり、さほどの意味を持たない。
実際にウイングの古橋亨梧を中にいれ、ウェリントンとの縦関係を作らせるなど、これまでの選手起用とは異なる動きを要求していた。
これには敵将も戸惑ったようで、長崎を率いる高木琢也監督も「これまでない形をやってきたと思う」と話していた。
綿密なスカウティングを行うことで有名な高木監督にしても、このヴィッセルのフォーメーションはつかめなかった。
実際にピッチ上では三田が右サイド、そして左サイドはティーラトンがタッチライン際でプレーする時間が長かった。
これがこの試合における一つ目のポイントだった。

 リージョ監督の目指すサッカーの根底にあるのは、ポジショナルプレーだ。
リージョ監督のサッカーを理解するためには、その基本は押さえておく必要がある。
ポジショナルプレーという言葉は、最近日本でもよく聞かれるようになってきたが、ともするとポゼッションと同義で使用されていることがある。
これは誤りだ。
ポジショナルプレーとは概念であり、ポゼッションはそのサッカーを実現するための手段に過ぎないという上下関係にある。
ここで大事なのは2点。
1点目は、全てのプレーはゴールを目指すということ、そしてもう1点は、選手のポジションは味方との相互作用から逆算するということだ。
これを実際のプレーの中で実現するためには、一つの前提がある。
それは「相手の守備ゾーンを最大化する」ということだ。
ここでは守るべきエリアを広げることで、相手の守備陣形に隙を作り出すことが目的だ。
当然そのためには、味方のプレーエリアを広げなければならない。
ここで覚えておきたいのがフェイズとインタベンションという考え方だ。
やや乱暴にいえば、フェイズは味方全員で作り出すスペースであり、インタベンションはボールを中心に作り出すスペースだ。
ここでこの試合を思い出してほしい。
前に三田とティーラトンが左右のタッチライン際に位置する時間が長かったと書いたが、これはヴィッセルのフェイズを広げるためだ。
これによって長崎のプレーエリアはヴィッセルのフェイズの中に収めることで、長崎の攻撃をコントロールし、試合を支配しようとしたのだ。
実際にこの試合の中では、ピッチを横に広く使いながらポゼッションして、ボールを前に運ぶ場面が散見された。
48分の場面が象徴的だ。
ここではティーラトンが自陣から左サイドを縦にドリブルしながら上がり、相手が寄せてくるのを待って左に流れてきたインサイドの三田にパス、ティーラトンはそのまま縦に走り、三田とのワンツーでボールを受け、ペナルティエリア左角に位置していた古橋にボールを入れた。
得点とはならなかったが、この場面で長崎の選手は全て後手を踏んでいた。
 このリージョ監督が仕込んだポジショナルプレーの概念は、守備時にも効果的だった。
過去の試合ではサイドバックの裏を衝かれて、そこから中に崩される場面が多かった。
これはヴィッセルのフェイズが狭く、相手にフリーで戦えるスペースを与えてしまったことで起きていた問題だった。
もちろんサイドバックとセンターバックの連携、個人の守備で守ることも可能だ。
実際にそうやって対処しているチームは少なくない。
しかしそれこそが「身体の疲れるプレー」であり、それを繰り返していると、いざ攻撃となったときに力が残っていないということにもなりかねない。
それを嫌うのがリージョ監督のサッカーだ。
リージョ監督の目指すサッカーは「守備を効率的に行うことで、スタミナは攻撃時に使う」と定義付けることもできるだろう。
続き:ヴィッセルViber公式アプリ


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