【8/22 天皇杯】鳥栖vs神戸 「もったいない試合というかもっと戦わなければいけない試合でした。(吉田監督)」

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サガン鳥栖は20日、台風19号接近の影響で開催可否の判断が必要となりそうな第98回天皇杯4回戦について、可否の発表を行う時間帯をあらかじめ公表した。試合前日の21日19時、試合当日の22日9時と13時と3段階に分けて発表していくという。

 対象となる試合は天皇杯4回戦のサガン鳥栖対ヴィッセル神戸戦。鳥栖のFWフェルナンド・トーレス、神戸のMFアンドレス・イニエスタ、FWルーカス・ポドルスキという世界的スターが対戦すると見込まれており、多くの来場者が訪れることになりそうな一戦だ。

 可否の発表場所は試合を運営する佐賀県サッカー協会の公式ホームページ。試合開催がなされるかどうかだけでなく、開門時刻やキックオフ時刻の変更、また横断幕の掲出可否などスタジアムルールの変更もここで周知される予定だという。

続き:ゲキサカ

(省略)

 神戸は次戦、22日に天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会4回戦(ラウンド16)でサガン鳥栖と対戦する。

 スペイン代表ではチームメイトだったFWフェルナンド・トーレスと日本での初対戦を迎えることにイニエスタは、「次は自分にとって大きな友人であるフェルナンド・トーレスと戦う特別な試合となる。チームとしていい結果を出して、次のラウンドに進めるようにしたいです」と意気込みを語った。
続き:サッカーキング

試合前

試合中

試合後

紹介しているのはコメントの一部ですので、全文は引用元のヴィッセル神戸公式をご参照ください。

吉田孝行監督

非常に情けない試合をしたと思っています。

前半からボールは持てているが何も怖さも無いし、1人のボールの時間も長いし、相手のブロックが崩れないままに何度かカウンターを食らいました。

やられそうな雰囲気の中で失点してしまいました。後半はなんとか立て直そうと、いろいろ交代を使ったり指示も出しました。

いい時間も少しはありましたが2失点目が痛かったです。全体を通して、もったいない試合というかもっと戦わなければいけない試合でした。

-イニエスタ選手が後半から出場した理由を教えてください

前節に脚を打撲した影響があって先発出場は難しかったです。途中で何かあった時の為に準備していてほしいと伝えていました。

負けていた状況でどうしても彼が必要になり途中交代で出場してもらいました。

-イニエスタ選手頼みのように感じましたがそのあたりはいかがですか

彼がいるのといないのは違う、彼頼みでは無くもっと周りの選手もやらなければいけない。

もっとそれぞれの持っている力をまだまだ発揮できます。ピッチの上でそれを表現していくしかないと思っています。

引用元:ヴィッセル神戸公式

サガン鳥栖 マッシモ フィッカデンティ監督

試合を通して考えると良い試合をしたと思います。非常にリズミカルでクオリティーの高いサッカーをしたと思います。

これだけ高い位置からのプレッシャーをしっかり掛けることができた試合は久しぶりだと思います。

非常に良い組み立て、特に速い組み立てができたと思います。そして、ボールを奪ったあとの再スタートが非常に良かったと思います。

この試合を通して考えたら、勝つべくして勝ったと思います。ベスト8に進出できたことは非常に全員がうれしく思っているはずです。

この勝利というのはチーム全体のモラルのためにも非常に大事な、重い勝利だと思います。われわれが向かっていく道というのは正しい道を進んでいると思います。

-フェルナンド トーレス選手にゴールが生まれましたが?

彼は良い態度で普段から接していると思います。チームにもすでに溶け込んでおり、継続力をもってトレーニングしています。

チームに関わる全員が、アタッカーがしっかりゴールを決めてくれたことに対してうれしい思いです。

これからアタッカーにさらにゴールを量産してくれることを期待しています。Jリーグ、特に日本サッカーに溶け込むためには簡単ではなく、時間がかかると思います。

今日の試合を振り返りますと、全員でつかみ取った勝利だと思います。全員の勝ちたい意欲、そして気持ちが前面に出た試合だと思います。

そして、あらためてチームにおめでとうというふうに言いたいと思います。

続き:Jリーグ公式

紹介しているのはコメントの一部ですので、全文は引用元のヴィッセル神戸公式をご参照ください。

ヴィッセル神戸 試合後選手コメント

藤田 直之選手

-今日の試合を振り返っていかがでしたか
相手の思い通りになった。しっかり引いて守る相手に、うちはボールを持ちながらサイドで優位を作りたかった。

それがうまくできなかった。相手の守備が整備されていた。サイドでの優位性が作れずに、このような結果になってしまった。

真ん中を使って、真ん中に楔が入っても、あまり効果的な攻撃ができなかった。前半は何本か連携で抜け出せる形を作れたが、90分を通してできなかった。

アンドレス・イニエスタ選手

-今日はトーレス選手と日本で初めての対戦でした、どんな思いで試合に臨みましたか

トーナメント敗退で悲しい気持ちですが、トーレス選手に会えたこと、話ができたことに喜んでいますし、日本でうまくいって、チームも残留できることを願っています。

-イニエスタ選手の目の前でトーレス選手か日本での初ゴールを決めました、どんな気持ちで見ていましたか

彼は素晴らしいプレーヤーですので、これからもゴールを決めてチームに貢献していくでしょう。

個人的にはチームが負けたこと、いいプレーをできなかったことは悲しいです。よいリカバリーをして次の横浜戦に備えていきたいです。

引用元:ヴィッセル神戸公式

サガン鳥栖 試合後選手コメント

フェルナンド トーレス選手

-日本での初ゴールを決めましたが?

鳥栖のサポーターの前で最初のゴールを決めることができて、とても幸せです。

-得点の場面について。

もちろん(福田)晃斗が素晴らしいプレーをしてくれて、私が簡単にゴールすることができました。

晃斗のおかげだと思います。(明治安田J1第23節・)名古屋戦では負けてしまって悲しかったんですが、今日は良いプレーができた。

それが一番だと思います。晃斗の素晴らしいアシストもあって、自分はしっかりシュートできた。決まって良かったです。

-アンドレス イニエスタ選手の前でのゴールになりましたが?

私の最初のゴールだったということだけでもうれしいんですが、またイニエスタと一緒にプレーできたということもうれしかったです。

あとは、神戸のためにイニエスタもこれからすごく良いプレーをすると思うので、神戸のサポーターもこれからもっと喜べるんじゃないかなと思います。

安在 和樹選手

ゴール前に入っていくことや、サポートに入って攻撃がうまく流れるようにっていうのは意識していました。

(得点の場面は)(高橋)義希さんには出してもらいたいから呼び込んではいたんですけど、すごく良いボールが来ました。

ギリギリでしたけど触れて、ゴールにつながって良かったです。

-勝利の価値は?

次のリーグ戦に向けても良い流れを作れたんじゃないかなと思います。

少ないながらでしたけど、カットインして左足というのも少しは出せたんじゃないかなと思います。

チャンスがあればクロスは狙っていたんですけど、勝っている状況でもあったので無理する必要もなかったので、ある程度セーブしながらやっていました。

監督からも特に言われていないですけど、みんなで戦うことを意識して、チームとしてまとまって戦えたんじゃないかなと思います。

引用元:Jリーグ公式

必勝を期して臨んだ試合だったが、結果は0-3と完敗。
一発勝負のトーナメントでは頻繁に起こることではあるが、リーグ戦で下位に低迷する鳥栖を相手に、いいところなく完封負けを喫し、今年の天皇杯は4回戦での敗退となった。
3日前に行われたJ1リーグ湘南戦では、チームの成長を感じさせる勝利を見せてくれただけに、ここも難なく突破してくれると信じていたのだが、勝負事の怖さをまざまざと見せ付けられてしまった。
中2日という過酷なスケジュールや猛暑の中でのアウェイ連戦という部分も、大きく影響したことは間違いない。
しかし、敗因はこれだけではない。
この試合を見直してみると、そこには今のヴィッセルが克服しなければならない課題が浮き彫りになっている。

 今季、急速に力をつけているヴィッセルだが、時おりこうした脆さを見せる。
それはこの試合における鳥栖のように、前から激しいプレスをかけてくるチームを相手にしたときに起きている。
これはサッカーそのものの相性の悪さともいえるが、ヴィッセルに未だ足りないものがあることを示している。
ヴィッセルのようにポゼッションしながら相手を崩すサッカーと、前線から連動したプレスをかけ続けてのカウンターサッカーの関係はハッキリしている。
ポゼッションする側が「能動的」であり、これに対してカウンターを狙う側が「受動的」になるということだ。

この試合でいうならば、ヴィッセルが最終ラインから組み立てようとしたところに、鳥栖の2トップを形成した豊田陽平と田川亨介が激しくプレスをかけてきた。
そこからはボールの動きに合わせて、鳥栖の選手はプレスをかけ続けた。
これに対してヴィッセルの選手は、そのプレスをいなすことが第一義になってしまった。
その技術はあるため、簡単にボールを奪われるわけではなかったが、相手を崩す余裕は持てなかった。
これこそが鳥栖の狙いだった。
 試合前、鳥栖を率いるマッシモ フィッカデンティ監督は、「ヴィッセルの中盤はクオリティが高い。ここに自由を与えないことが大事になる」と語っていた。
たとえボールを握られたとしても、それ自体は危険な行為ではないという考えに基づいている。
ボールを握られたと判断したら、即時に自陣に戻り、ゴール前にブロックを形成すれば、そう崩されることはないと考えていたのだろう。
これに対してヴィッセルの選手は、ボールを奪われないようにしているうちに、相手を崩すための手段であるポゼッションが目的化させられてしまった。
鳥栖の側に立って考えてみれば、手段を目的化させることができれば、試合の主導権は握ったも同様だ。
試合の主導権とは、必ずしもボールに附いてくるものではない。
とはいえ、この暑さの中でボールを追い続けるような行為が90分間続くものではない。
鳥栖にとってはそれができる豊田と田川が元気な間に、得点を奪うことが鍵だった。
そして、幾ばくかのラッキーに恵まれたとはいえ、それを達成した時点で、鳥栖の狙い通りの展開となった。
後は豊田と田川が動けなくなったところで2トップを入れ替え、残りの時間を守備に徹するのが勝利への道筋だったのだ。

 ではヴィッセルはどうするべきだったのだろうか。
湘南戦もそうだったが、こうしたサッカーを無効化するには、相手の動きよりも早いスピードでパスを動かすのが鉄則だ。
Jリーグにおけるパススピードの平均値とレアルマドリードのそれを比較したデータによれば、1m/秒以上Jリーグの方が遅いという。
これは時速にすれば3km以上の差になる。
足もとでつなぐことができるようになったヴィッセルが、ここから意識すべきは「パススピードを早くすること」。
これに尽きる。
相手の動きをいなしながら味方につけるだけではなく、相手の動きよりも早いスピードでゴールに向かってパスをつないでいくことが肝要だ。
この試合では、ポゼッションに拘るあまりにミスを怖がり、パススピードが落ちていた。
そこで参考になるのは、やはりアンドレス イニエスタの動きだ。
湘南戦での打撲の影響により、この試合はベンチスタートとなったアンドレス イニエスタだが、56分に登場すると、ボールを効果的に動かし、ヴィッセルの攻撃を牽引した。
ご存知の通り、アンドレス イニエスタ自身は段違いのスピードで動いているわけではない。
むしろゆったりとした動きであるにもかかわらず、相手の寄せを許さない秘訣は、その判断速度にある。
アンドレス イニエスタは常にピッチ上の状況が把握できているため、ボールを受けた時にはどう動くかが決まっている。
パススピードを上げるには、この判断力を身につけるのが近道だ。
そのために意識すべきは、常に「今、自分のところにボールが来たらどうするか」ということを意識し続けることだ。
そこを意識できるようになれば、自ずとプレー速度は上がる。
試合後、アンドレス イニエスタは「(ベンチから見ていた)前半は、ポゼッションはできていたが、効果的な攻撃はほとんどなかった」と試合を振り返っていたが、その理由は相手の戻る動きの方が、ヴィッセルのパスよりも早かったためだ。

 今季、ヴィッセルのポゼッションの質が上がっていることは、多くの指揮官が認めるところだ。
今後、ヴィッセルと対戦するチームの多くは、この日の鳥栖と同じような戦いを挑んでくるだろう。
それは、前からプレスをかけ続けるサッカーは、それほどの準備がなくともできるからだ。
前述した通り、プレスをかける方は、ボールの位置に合わせて「受動的」に動くだけでよいからだ。
指揮官にとっては、走力のある選手を配するだけでも、ある程度は形になる。
こうした相手を退け、更なる高みを目指していくためには、チームとしてスキルアップが必要になる。
FCバルセロナ的なサッカーを目指すというのは、そういうことでもある。
確かにティーラトンの後ろのスペースの守り方など、個別には解決すべき問題はある。
しかし、弱点を強化することにフォーカスしてしまうと、本来の良さを消しかねない怖さがある。
弱点を補うのではなく、相手を乗り越えるという姿勢の方が、今のヴィッセルの良さを引き出すことにつながるように思う。
そのためにも、日常のトレーニングから、全員が判断、そしてパスのスピードを上げることにこだわって欲しい。
それができるだけの選手は、十分に揃っている。

 鳥栖の強固なブロックを崩すには、サイドからの攻撃が鍵を握る。
ヴィッセルはアンカーの藤田直之が最終ラインに落ちて、大﨑玲央と渡部博文の間に入ることで、ティーラトンと高橋峻希の両サイドバックを前に上げようとしたが、鳥栖はそれを防ぐため、徹底してサイドバックの背後を狙ってきた。
これに対しては、ボールと逆サイドのサイドバックが戻り、最終ラインをボールサイドに寄せることで対応していた。
ここで重要なのは、ボールを奪った後の動きだ。
奪ったボールを、前に残っているサイドバックに出すことで、相手のサイドを衝いていきたかったところだが、ここで縦に蹴り出してしまう場面が多かった。
これでは前にサイドバックを残した意味がなくなってしまう。
ペナルティエリア付近での攻防は、少しのミスがゴールに直結してしまうため、その後のことまで考えるのは難しいかもしれないが、相手が前にかかってきた時には、それだけ相手の守備は薄くなっているのだ。

 サイドの攻防の中で筆者が大きな期待を寄せていたのが、大槻周平の動きだった。
右サイドでボールを引き出す動きのできる大槻にボールが入れば、そこから前に圧力をかけていけると思っていたのだが、大槻は積極的に上がろうとしていた鳥栖の左サイドバック三丸拡への対応に追われ、前でボールを受ける機会は少なかった。
大槻が高い位置から左足でクロスを入れることができれば、前にウェリントンという明確な目標があるだけに、中央の選手は前を向きやすくなる。
そうすることで二次攻撃、三次攻撃へとつないでいきたかったのだが、そうした場面はほぼ訪れなかった。
 また右サイドの攻防について言うならば、ケガ空けの高橋が本調子でなかったことも痛かった。
本来のスペースを衝くような動きも少なく、守備の部分でも後手を踏む場面が散見された。
そのため、大槻はいつも以上に守備にかかる負担が増えていたことも事実だ。
とはいえ、高橋も90分間プレーできたことで、この先はコンディションが上がってくるだろう。
高橋の粘り強い守備が復活すれば、そこは安心して任せられる。
そうなれば、右サイドも高い位置で勝負できるようになるだろう。

 こうした展開になると、ルーカス ポドルスキのポジションが諸刃の剣となってしまう。
アンドレス イニエスタがベンチスタートとなった中で、ゲームメークはルーカス ポドルスキが担うことになったが、ルーカス ポドルスキがボールを触るために落ちてきてしまうため、起点が低い位置になってしまう。
これを解決するのは、最終ラインからボールを捌く藤田の動きだ。
藤田は視野が広く、満遍なくボールを散らすことのできる選手だが、ここから縦に早いボールを入れていくことで、ゲームメーカーを高い位置におき続ける工夫が必要なように思う。

 この試合ではベンチワークも、相手の思惑の中に嵌ってしまった印象がある。
アンドレス イニエスタを投入する際、ウェリントンを下げたのだが、これによって鳥栖の最終ラインは「高さ」を気にしなくて良くなった。
ウェリントンのボールの収まりが良くなかったことは事実だが、ここでヴィッセルの武器が一つ失われた。
2点を追いかける場面であったことを考えれば、シンプルにウェリントンを狙う形も残すことはできなかっただろうか。
 さらに疲れの見えていたルーカス ポドルスキを下げたことで、鳥栖のマークはアンドレス イニエスタに集中してしまった。

それでもアンドレス イニエスタは簡単に相手をかわしながら、攻撃を組み立てようとしていたが、鳥栖はブロックを崩すことなく対処していたため、ヴィッセルは相手ゴール近くで攻撃のスペースを作り出すことができなかった。
 最後は藤田を下げてアフメド ヤセルを投入して、パワープレーを仕掛けたが、やはり連携不足の感は否めなかった。
 考えた末の策を結果論で論じるのは、聊か気が引けるが、それでも最後まで鳥栖の思惑を超える場面がなかったことは残念でならない。

 このゲームを難しくしたのは2失点目だった。

続き:ヴィッセルViber公式アプリ

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