【7/18 第16節】長崎vs神戸 「何とか勝ちたいという気持ちが最後まで出て、勝点3が取れた(吉田監督)」

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【最新チーム事情】
●左足の剥離骨折でポドルスキは欠場。藤谷も負傷によりベンチ外に。
●イニエスタが合流する前のラストゲーム。
●CB渡部の相方にはルーキーの宮を天皇杯に続いて起用か。

【担当記者の視点】
15節終了時点で6位。上位争いに喰らい付くためには、中断明けの初戦は落とせない。バルセロナから移籍加入したイニエスタは今節のゲームに出場しないが、このクラッキを良い形で迎え入れる意味でも長崎戦は重要になる。
 
ポドルスキが負傷中のため、フォーメーションは4-3-3が濃厚。ただ、その他のシステムを採用する可能性も十分にある。

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V・ファーレン長崎は7月18日(水)に、ホームのトランスコスモススタジアム長崎にヴィッセル神戸を迎えて、J1リーグを再開する。

FIFAワールドカップロシアによる約2カ月の中断期間中の6月下旬、長崎から約9000キロ離れたオーストリアのノイシュティフトでキャンプを行った。標高約1000メートルで行う高地トレーニングをはじめ、ルーマニア、ブルガリア、ロシア、オーストリアの各国トップリーグに在籍するクラブに加えて、シリア代表と全5試合の練習試合を実施。

さらに、再開前にはスペイン出身、オランダ出身の外国人選手二人の加入を発表。チームは、ボトムアップとリフレッシュを行い、満を持して後半戦の開幕戦となる神戸戦に臨む。

その中で、誰よりも熱く静かに試合を待っているのはゴールキーパーの徳重健太(写真)だ。13年在籍した神戸から今年長崎に加入。今季これまでリーグ11試合、カップ戦2試合で長崎のゴールを守っている。

「オーストリアキャンプは、これ以上ない環境の中でサッカーに集中した2週間でした。欧州のクラブチーム、シリア代表との試合では、ゲームの駆け引きをあらためて感じることができました。ゲームの流れをどうつかむか、どうしたら渡さないようにできるかといったことをキックオフ直後から感じることができたのは大きかったです」

続き:ウォーミングアップコラム

試合前

試合中

試合後

紹介しているのはコメントの一部ですので、全文は引用元のJリーグ公式をご参照ください。

吉田孝行監督

今日は非常にタフなゲームだったと思います。暑さもあり、選手たちは本当に苦しい中、最後までよく踏ん張ってくれたなと思います。

前半に関しては相手もあまり(前から)来なかったので、自分たちでボールを持つことができたと思います。ただ、持ってからじゃあ何をするかっていうところの整理が、一本クロスからウェリ(ウェリントン)が入れてくれたんですけど、もっとそこを徹底しても良かったかなと思いました。後半、もっとそこをやっていこうということと、相手が出てきたときにどうするかっていうところを整理して臨みました。

後半、やっぱり2点目がウチに入っていれば、もうちょっと少しラクな展開になったと思いますけど、そこのチャンスで決め切れず。やっぱり相手も選手交代でどんどんクオリティーのある選手が出てきて、ロングボールも多用してきて危ない場面は何度かあったと思います。最後までヒヤヒヤする場面が、特に後半はたくさんありましたけど、それでも選手たちがなんとかミスをカバーして、勝ちたいという気持ちが最後は出て、勝点3が取れたんじゃないかなと思います。

-ウェリントンの評価を。

ウェリントンに関してはゴールを取り続けてくれていますし、それが彼の仕事というか生きる道だと思います。それをチームのために、ゴールばかりに目がいきますけど、それ以外のハードワークする部分とか、日本人以上にハードワークしてくれているので、チームに良い刺激を与えてくれているし、チームを引っ張ってくれているなと思っています。

-今日はCBに小林 友希を起用。チョン ウヨンが抜けた穴、渡部 博文のパートナーというところでは試行錯誤が続く感じでしょうか?

続き:Jリーグ公式

紹介しているのはコメントの一部ですので、全文は引用元のJリーグ公式をご参照ください。

高橋峻希

やる前からものすごい暑さでタフな戦いになると思っていました。実際に90分終わってみて非常にキツくて、本当にやり切った感が強かったゲームでした。

-注意した部分は?

長崎はカウンターが速いので、リスク管理と簡単なミスをなくそうということでした。実際に90分やって、何度かピンチもあったので、今後に向けてしっかり反省していきたい。

-リーグ戦3試合連続完封ですが?

でも、内容は本当にどっちに転がってもおかしくなかった。こっちも決めるところでしっかり決めていればもっとラクなゲームにできたと思うし、まだまだだと思います。次、湘南戦で勝てるように頑張っていきたい。

ウェリントン

-ファーサイドに流れて叩くという得意の形での得点でしたが?

普段からチームメートと話していますけど、中を見る余裕があって俺を探すんであれば、ニアよりもファーだよということはいつも話しています。そこでタイミングがうまく合ったと思います。

-チームも好調。アンドレス イニエスタも来日してサポーターの期待感も高まっていると思いますが?

彼が来たことによってサポーターの人はもちろん、僕たち選手も非常に期待しています。どのようにチームが変わっていくのか、良くなっていくのか期待しています。彼と一緒にトレーニングを始めてみて、どのようにアダプトしていくのかは非常に期待して待っています。

できるだけ協力して彼にアダプトするところも必要だと思いますし、彼だけがアダプトするのではなくて、チームが彼のことを理解してアダプトして、自分が彼のおかげでもっと点が取れるようになればいいなと思っています。

-個人的には3試合連続ゴール。好調の要因は?

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試合後 速報
 J1リーグ戦再開初戦、ヴィッセルは巧みなゲームコントロールを見せた。
戦力的にはヴィッセルが優位と思われていただけに、最少得点差での勝利には物足りなさを感じた方もいるかもしれないが、この試合で見せたような戦い方は、これからの数ヶ月間を乗り切るためには絶対に必要となる。
その意味では、チーム全体が「大人」になったといっても良いのかもしれない。
 毎年のことだが、夏場の乗り切り方はリーグ戦の順位に大きな影響を及ぼす。
凡そサッカーをするには不向きな高温多湿の中、選手たちは文字通り身を削りながら連戦を戦わなければならない。
それだけに、如何にして相手を動かしながら、体力を温存しつつ戦えるかということが問われてくるのだ。
その意味でも、この試合で見せた戦い方は、今後に希望を抱かせるには十分だった。
 試合後半、何度か訪れた追加点のチャンスを決めていれば、もう少し楽に戦えたともいえるが、それでも辛抱強く相手をコントロールし続けた点は高く評価したい。

試合後、取材に応じた両チームの監督、選手のほぼ全てから、この試合のキーワードが発せられた。
それは「この暑さ」という言葉だ。
記録的な猛暑に襲われている日本列島だが、長崎県も例外ではなかった。
気温30.4度、湿度76%という、凡そサッカーをプレーするには相応しくない気候の下、90分間プレーした選手たちの疲労度は想像を絶するものだったことだろう。
試合終了のホイッスルがなると同時に、殆どの選手がその場にへたり込んでしまったことからも、それは明らかだ。
昨夜、Viber公開トーク内で配信した速報版にも記したが、これから暫くの間続くであろうこの猛暑の中で戦い、結果を残していくためには、試合の進め方が問われる。
体力を残しながら戦っていくためには、ゲームをコントロールしながら戦うことが求められる。
今季のヴィッセルは、開幕前から「ポゼッション」にこだわりを見せてきた。
それは相手を崩すための方策ではあったのだが、確実に選手たちのボールを握る力は向上した。
相手を崩し切れず苦杯を喫した試合もあったが、ことポゼッション率においては、殆どの試合で相手を上回る数字を残してきた。
このボールを握る力を正しく活かすことができれば、相手を動かしながらサッカーを進めることは可能になる。
相手を動かすということは、ゲームをコントロールするということと極めて近い。
この試合では、その可能性は十分に感じることができた。
 対する長崎も、体力の温存については大きなポイントとしていたようだ。
しかし、そこでの選択がヴィッセルとは真逆だった。
長崎はヴィッセル相手にボールを握ることは半ば放棄し、ゴール前を固めることに主眼を置いていた。
試合後、会見の中で吉田孝行監督が「長崎があまり前から来なかった」と語ったのは、長崎が90分間戦うことを考えていた証左だ。
長崎については、こうした戦い方を選択したというよりは、選択せざるを得なかったと見るべきだろう。
それは選手層の差によるものではあるが、その結果「攻めるヴィッセル」対「守る長崎」という図式が明確になった試合だった。

 しかしこの図式が、ヴィッセルのサッカーを難しくしてしまったのは皮肉な結果だった。
自分たちでボールを握りながら、相手を崩していくというのは今季追い求めている戦い方ではあるが、ゴール前に5-4あるいは3-5でブロックを組まれてしまうと、プロ同士の試合ではなかなか崩せるものではない。
吉田監督も指摘したとおり、ゴール前でのアイデアという部分では、ヴィッセルは十分なものを見せたとは言い難い。
引いた相手に対して、今のヴィッセルで最も有効なのはウェリントンの高さを活かした攻撃ではあるが、それとても肝心のウェリントンに複数人のマークがついてしまった場合、攻め切ることは簡単ではない。
理想を言えば、ゴール前でウェリントン以外の選手が動くことで、ウェリントンのマークを外していくような工夫が必要になると思うが、そうしたものまではこの試合の中では見られなかった。
ヴィッセルのポゼッションする力を、他チームが認め始めている中、この試合のような流れは今後も頻出するものと思われる。
それだけに、この試合での攻め切れなかった部分は、今後の戦いへの課題でもある。

 ではウェリントンの相方を務めた渡邉千真に問題があったのかといえば、答えは否だ。
この試合における渡邉の動きは、得点こそなかったものの素晴らしいものだった。
ウェリントンをゴール前に残すために、積極的にサイドに流れ、そこでボールを引き出し、攻撃に厚みを加えようという意識が十分に感じられた。
また、相手のブロックの中でボールを失った際も、素早く切り替えることでファーストディフェンダーとしての役割も果たしていた。
この渡邉の動きが、長崎のカウンターからスピードを奪い、ヴィッセルの守備を楽なものにしていた。
ではポイントはどこだったのかといえば、それはサイドハーフにあったと筆者は思う。
 この試合では4-4-2の布陣で臨んだヴィッセルだが、サイドハーフを務めたのは大槻周平と田中順也だった。
大槻が右、田中が左に入っていたが、ここが攻撃に十分な厚みを加えるまでには至らなかった。
その理由は彼ら個々にあるわけではなく、攻め方にあったように思う。
この試合でもヴィッセルは、サイドバックを積極的に上がらせた。
特に左のティーラトンはそれが顕著だった。
ボランチとのパス交換から、3-4-3で守る相手のウイングバックの裏を何度も衝いていった。
そこで田中との連携で左サイドに起点を作るまでは良かったのだが、問題はそこから中央へのつなぎ方だった。
サイドにティーラトンと田中が入っているのだが、中央との間にできるハーフスペースを使うことができていなかった。
もっと具体的に言うならば、ペナルティエリア角にところに起点が作れなかったのだ。
そのためサイドからのボールは距離があり、守る相手がボールを見ながらプレーできていた。
理想を言えばティーラトンと田中のワンツーでサイドに起点を作った後、一人はハーフスペースに流れ、そこでボールを受けて欲しかった。
しかし前述の通り、相手がリトリートしていたこともあり、サイドに起点を作る動きに両者を取られてしまった。
 ここは今後に向けて、大きなポイントとなる。
その理由は、この日来日したイニエスタの存在だ。
これからトレーニングに合流する中で、そのポジションや起用法は固まっていくと思うが、候補の一つがサイドハーフになる。
そのことは吉田監督も「やってみないと判らない」といいつつも、その起用を匂わせている。
世界でも屈指の技術を持つイニエスタだけに、サイドでボールを持ったときの選択肢は複数考えられる。
自分で時間を作りながら、中に攻撃の枚数が揃うのを待つこともできるだろうし、或いは自分で中に切れ込みながら、ゴールに近い位置で決定的な仕事をすることも可能だろう。
いずれにしても、サイドで起点を作った後、どのようにして相手のブロックを掻い潜りながら、中央にボールを運ぶかということは整理しておく必要がある。
試合後、吉田監督は「ウェリントンにボールを集める形に徹底しても良かった」と語っていたが、それであってもハーフスペースを如何にして使うかということは、攻撃を如何に機能させるかということと密接に関係しているため、ここの解決は急がれる。

~中略~

今日の一番星 [ウェリントン選手]

この試合の一番星については、悩むことがなかった。全ての選手が奮闘した結果の勝利ではあるが、ウェリントンの貢献度は群を抜いていた。前線で圧倒的な存在感を示す高さやフィジカルに加え、ピンチには自陣まで戻って守備をする献身的な動きなど、攻撃と守備が不可分になっている今のサッカーに最適な選手だ。得点場面ではティーラトンからのボールにファーサイドで合わせ、ポストギリギリに流し込んだ。徳重にとってはノーチャンスとなる、絶妙なコースを衝いたシュートだった。これでウェリントンは3試合連続得点。

続き:ヴィッセルViber公式アプリ

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