【7/11 天皇杯】神戸vs千葉 「試合内容を見れば、6-1という点差は逆でもおかしくなかった(吉田監督)」

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試合前

試合中

試合後

紹介しているのはコメントの一部ですので、全文は引用元のヴィッセル公式をご参照ください。

吉田孝行監督

まず天皇杯で次に進むことができてホッとしています。試合内容を見れば、6-1という点差は逆でもおかしくなかったかなと思います。我々は中断期間があったので試合勘とかそういう部分がなかったと思うし、徐々に試合に入るにつれて(試合勘が)出てはきました。前半から相手に押し込まれたときにじゃあ何をするのかとかそういう判断も悪かったし、スンギュがやっぱりPKを止めなければ逆の結果になってたかもしれないし、6-1ですけど、本当にうちの決定率が100%ぐらいだったんじゃないかなというような、一言でいうとラッキーな試合だったんじゃないかなと思います。決してこの内容に満足してはいけないですし、もうちょっとリーグ戦に向けて自分たちのサッカーができるように切り替えていかないといけないと思っています。

-先制ゴールした安井選手の評価と今日安井選手に課した役割は

役割としては、彼の持ち味であるシンプルにパスをどんどん出して、中盤で藤田選手と三田選手と3枚で(ボールを)動かしていくという役割を期待していました。立ち上がりにやはり若さとゲーム感の無さで少しミスが多く、難しい入りだったと思いますが、点を取ってそこから少し自分のリズムができ始めたのではないかと思います。ゲームに入るまでは少し時間がかかったと思いますが、それは彼だけではありません。よく頑張ってくれたと思います。

-PKをストップしたキムスンギュ選手ですが、ワールドカップに参加し、出場はありませんでしたが、参加前と後での変化はありましたか

「気持ち的な変化はない」と彼は言っていたので、問題ないと思って送り出しました。彼にはワールドカップが終わってから10~11日のオフを与えました。休み明けは試合まで中3日で、正直コンディションは難しい状態だったと思います。

引用元:ヴィッセル公式

紹介しているのはコメントの一部ですので、全文は引用元のヴィッセル公式をご参照ください。

安井拓也

-初ゴールを決めていかがですか

あんな形ですが、(上手く相手のミスを誘えて)点を取れたので、そういう部分では良かったと思います。その他のプレーに関しては全くと言っていいほどダメだったので、チームが勝ったことが何よりです。

-得点シーンを振り返って下さい

(試合前の)スカウティングでセンターバックからキーパーに返すというのは分かっていました。キーパーのところでミスが起こっている情報もありました。そういうのを狙っていこうという意図はありました。ウェリントンと(相手を)はめに行って、上手くミスを誘えて良かったです。

-反省点は

僕はあまり足が速くないので、背後に抜けるプレーはあまり得意でないです。今日の千葉の高いDFラインからすると、裏へ抜ける動きがもっと必要でした。(敵の)間で受けてターンをしたり、パスを出したりするというプレーが得意です。(今日は)その得意な部分で取られていたのが良くなかったです。

キムスンギュ

-試合の振り返りをお願いします

個人的には久しぶりの公式戦出場なので、チームとして勝ちたいと思っていた。大事な大会で勝つことができてよかった。

-立ち上がり千葉がアグレッシブに攻めてきていました

相手が序盤から積極的に出るチームだった。相手はやることがはっきりしていた。序盤は苦しい試合をしました。

-この試合でもPKを止めました

PKになった瞬間はこれを決められると大変な試合になると思った。逆に止めるといい方向に進むと予感していた。とにかく止めなくてはいけないと感じていた。今週は、PK の練習をしてきた。タイミングが合ってきていたので止めることができると予感していた。

-6得点の試合でしたが1失点したところはどのように感じていますか?

前の選手と後ろの選手が違うのは、得点を多く取ったが失点をしてしまったところだ。何かしら問題があったので失点した。それを突き詰めて行かなければいけない。

ウェリントン

-試合を振り返って

結果は違う方に転んだかもしれないと思います。やはりうちのキーパーがPKを止めてくれたところから流れが来ました。チームとして注意しなければいけないこともありますが、作ったチャンスを決めきり結果として勝てたことは、一番重要なことだったので良かったです。

-自身の2ゴールを振り返って

1点目は自分の得意とするクロスからの形でしたし、練習でも特にティーラトンからクロスはフィーリングが合っていました。うちのチームがサイドから崩してクロスというときは、自分は中で点を決めるための準備をしようと思っています。2点目は千真がよく見てくれていてすごく感謝しています。個人的にも千真とプレーすることが好きです。彼がどんなパスを欲しいかもわかりますし、彼も僕が欲しいボールややってほしいこと、やろうとしていることをわかってくれています。それは僕たちにとってもいいことですし、チームにとってプラスになっていくのでとても嬉しく思います。

引用元:ヴィッセル神戸公式

三田啓貴

久しぶりの試合で内容的にはまだまだ。試合勘も全然。結果だけ見れば快勝だが、(千葉が失敗した)PKが決まっていればどうなるか分からなかったし、やりたいサッカーはまだできていない。そういう意味では、そこまで満足できるゲームではなかった。前半最初の30分間はできたことよりもできなかったことのほうが多い。できなかったから攻め込まれたと思うし、個人的にも暑くて体が動かなかった。ただ、ウェリ(ウェリントン)の個の能力だったり、相手がラインを上げてきたので、裏を突けたことで得点につながったので、臨機応変に対応できたのは良かった。

(1点目のシーンは)2列目から出ていって、フリーになれたのは狙いどおり。シュートも落ち着いて決められて良かった。大勝できたのはポジティブに捉えられるし、今後のリーグ戦に向けて1試合消化でき、試合勘や暑さで疲労が出るということは感じ取れたので良かった。

引用元:Jリーグ公式

試合後 速報版
1ヶ月近くに及ぶ中断期間を経て、ヴィッセルの戦いが再び幕を開けた。
初戦は天皇杯3回戦。
対戦相手の千葉は、J1復帰を目標としているクラブだ。
古河電気工業サッカー部を源流に持つ「名門」ではあるが、ここ数年は「昇格争い」でも主役の座から遠のいている。
とはいえ、戦力的にはJ2の中で上位に位置していることは間違いなく、油断できるような相手ではない。
その意味では、この先ヴィッセルを待ち受ける戦いに向けて勢いをつけるには、絶好の相手だったと言うべきなのかもしれない。

今季のように、シーズン途中に長い中断期間がある場合、中断期間前後で勢力図が一変することが多い。
中断期間の過ごし方によって、最終順位が決まってくるとも言える。
その観点からすれば、和歌山県でのミニキャンプなど、この間に行ったトレーニングの成果を、大勝という結果に結びつけることができたことは喜ばしい。

詳細は明日公式アプリ内で配信する本編に譲るが、この試合でポイントとなったのは「W杯」だったように思う。
プレーしている選手にとっては、点差ほど楽な試合ではなかったと思われるが、難しい局面を巧く乗り切ったことは、チームの成長と素直に評価したい。

大きな戦力を加えたヴィッセルのこの先の戦いには、文字通り世界中の目が注がれる。
ヴィッセルはこの勝利によって、アジアの頂点を目指す航海に力強く漕ぎ出したと言えるだろう。

試合後の会見に現れた吉田孝行監督の表情は、6-1と大勝した監督のものではなかった。対称的に千葉のフアン エスナイデル監督は、「大敗を喫した後では説得力はないと思うが」と前置きした上で、「満足いくプレーを見ることができた」と、誇らしげに語っていた。
試合結果とは真逆ともいうべき、この両監督の反応については意外に思われる方もいるかもしれないが、これは両クラブの置かれている「立場の違い」と解釈すべきだろう。
J1復帰を目標に戦っている千葉にとって、J1クラブとの公式戦が、現在の立ち位置を測る上で大きな意味を持った試合であったことは言うまでもない。
さらに、この天皇杯がJ2リーグ戦の合間に行われたことを思えば、サブの選手を中心に戦うことで、チームの底上げも計れた。
そう考えると、スコアこそ大差ではあったが、試合の中で千葉もチャンスを創出していたことをポジティブに捉えるのは当然というべきだろう。
これに対してヴィッセルが狙っているのは、アジアの頂点であり、そこに挑戦するためのJ1リーグ制覇を含むタイトルの獲得だ。
下位カテゴリのチーム相手の試合では、スコアだけではなく、内容も求められるのは無理からぬところではある。
吉田監督にとっては、自分たちが企図したサッカーを見せることができなかったことが不満だったのだろう。
事実、前半の15分過ぎまでは千葉が優勢に試合を進めていた。
ヴィッセルの選手は細かな部分でミスを重ね、リズムに乗ることができなかった。
例え前半の途中までとはいえ、こうした「隙」を見せてしまったことは反省材料だ。

 昨日、Viber公開トーク内で配信した速報版において、筆者は試合を難しくした理由を「ワールドカップ」と記した。
それについて説明する。
ワールドカップ開催に伴い、J1リーグは1ヶ月以上に及ぶ中断を迎えた。
その間、チームはワールドカップに出場する選手を除き、実戦からは遠ざかることになった。
これによって失われた試合勘が影響を及ぼしていたという吉田監督の言葉には、筆者も全面的に同意する。
この間、和歌山県でのキャンプを含め、トレーニングは続けていたものの、実戦でしか養えない感覚が鈍っていくことは避けられない。
これに対して、J2以下のカテゴリはワールドカップ期間中もリーグ戦が続いていたため、実戦の勘は研ぎ澄まされている。
如何にカテゴリが違うとはいえ、この差は馬鹿にできない。
相手が詰めてくる中でのパススピード、寄せてくる相手に対しての強度など、実戦の中でしかつかめない感覚がヴィッセルの選手には失われていた。
吉田監督も言う通り、試合経過とともに、徐々にではあるがその勘を取り戻していったが、中断前の感覚とは異なっていたはずだ。
他会場でも、J1のクラブが下位カテゴリのチーム相手に苦戦したり、或いは敗れ去っているのも、その影響と思われる。

 そしてもう一つワールドカップの影響を感じたのが「判定基準」だった。
これも選手たちを悩ませていたように思う。
この試合ではフィジカルコンタクトに対して流し気味の判定が目立った。
誤解して欲しくないのだが、筆者はこの試合の判定に対しては評価すべきものと思っている。
主審を務めた家本政明氏の笛は、終始基準が一定しており、そうした意味では極めてフェアだった。
しかしワールドカップ前に比べ、判定基準が変わったように見受けられたのだ。
これは筆者の邪推かもしれないが、ワールドカップの影響がそこにも現れていたように思えた。
Jリーグの判定基準については、ナーバスすぎると評されることが多い。
ルールに対して厳格であるが故とも言えるが、その結果、試合の流れを寸断してしまうことも度々見られる。
しかしワールドカップを見ていた方は感じたと思うが、世界基準では接触プレーに対しての判定はそこまでナーバスではない。
少々の接触プレーであれば、試合の流れを優先する判定が目立つ。
世界中から選ばれた審判が裁くワールドカップは、現役の審判にとっても注視すべき大会であることは間違いない。
であれば、Jリーグを裁く審判諸氏にワールドカップの笛が影響を与えていたとしても何ら不思議ではない。
寧ろこれは歓迎すべき変化なのではないだろうか。
悪質なラフプレーに対しては厳しく裁くべきだが、接触しただけでプレーを止めることでスポイルされる部分の大きさを考えると、やはり試合の流れを優先した笛は、サッカーをダイナミックにする。
その意味で、この試合の判定は悪くなかったように思う。
千葉の選手は厳しいプレスが多く、ヴィッセルの選手が倒される場面も多かった。
しかし、それらの多くはノーファウルと判定されていた。
その判定が悪かったのではなく、これまで選手が培ってきたJリーグの肌感覚と異なっていたことに、受けることの多かったヴィッセルの選手は戸惑っていたように見えたのだ。
この2点が「ワールドカップの影響」だと、筆者は思った。

 繰り返しになるが、試合序盤は自分たちのミスもありペースをつかみきれなかったヴィッセルだったが、戦い方という点においても千葉を上回っていたことは間違いない。
31分に相手の隙を衝く形で先制してからは、相手の動揺を見逃さず9分間で2点を加え試合の趨勢を決定付けた。
後半、千葉が選手交代を使いながら前への圧力を強めてきたのを見ると、全体をやや引き気味にしてカウンター狙いに切り替え、そこからさらに3点を追加した試合運びは見事だった。
これこそが、チームとしての成長だ。

 この試合に対して、吉田監督は意図のある布陣を敷いた。
GKにはワールドカップから帰ったばかりのキム スンギュを起用し、最終ラインは高橋峻希、渡部博文、宮大樹、ティーラトンで形成。
中盤は藤田直之と三田啓貴のボランチの前に安井拓也を配置した。
前線はウェリントンを中央にして、右に大槻周平、左に渡邉千真の3トップとした。
この4-3-3が、イニエスタ合流後を意識したものであることは間違いないだろう。
ボールを握ることができ、安定感のあるボランチコンビの前にゲームメーカーを配置することで、攻撃のタクトを振ってもらおうという布陣だ。
そう考えると、この試合で鍵を握っていたのは安井だった。

 その安井だが、自身が試合後に語った通り、本人にとってはやや消化不良な試合だったことだろう。
試合序盤は、どこかボールが足につかない様子で、前線でのつなぎ役となれなかった。
久し振りの実戦で、相手の圧力に戸惑っていたのかもしれない。
ヴィッセルの意図が解り易かったため、安井にボールが入った瞬間を狙って、千葉の守備陣は後ろから身体を寄せてきた。
この結果、安井はボールを失わないまでも、コントロール下に置くことができず、横や後ろにボールを逃がすプレーが多くなってしまった。
安井の得意な、ボールを受けてターンするような動きが封じられたことで、試合序盤のヴィッセルは攻撃のリズムを作り出せなかった。
試合後、「得点以外は全部ダメだった」と振り返っていた安井だが、筆者はそれほど悲観するものではないと思う。
ゲームの流れを読みながらプレーできる選手であることを、自ら立証したからだ。
先制点の場面では、得点を挙げたということ以上に、安井のクレバーさが光った。
事前のスカウティングがあったとはいえ、千葉が後ろにボールを戻すタイミングを測り、そこに一気に詰めることで先制点を挙げたのは見事なプレーだ。
スカウティングレポートは、全ての選手に等しく伝ええられるのが原則ではあるが、それを活かすことのできる選手となると限られてくる。
ここは言葉にし難い部分なのだが、頭の中にある情報を、どのタイミングで使うのが効果的かを測る「勝負勘」ともいうべき能力は天性のものだ。
この試合では繰り出せなかったボールを前に運ぶ能力を安定して発揮できるようになったとき、安井はチームを支える存在となれるだろう。
 プロ初ゴール記念という訳ではないが、安井についてもう一点褒めておきたい部分がある。
それはフィジカルの強化だ。
昨季、初めて試合で起用されたときと比べると、明らかに身体が大きくなっているように感じる。
自身が語るようにスピードのあるタイプではないが、体幹を鍛えることで相手の寄せに対して戦えるように企図しているのだろう。
ボールを前には運べなかったが、千葉の選手の厳しい寄せに対しても、それ程倒れる場面がなかったのは大きな成長だ。
ポジション争いは厳しいだろうが、今の方向性を保つことができれば、安井には大きな期待をかけても良さそうだ。

 この試合で圧倒的な存在感を見せたのはウェリントンだった。
2得点を挙げる活躍だったが、序盤、中々ボールがつながらない中、後ろからのルーズなボールに対しても、必ずイーブン以上の状態に持ち込み、前線でボールを収めようとしていた。
得点自体はウェリントンにとってはイージーなものだったように思うが、そこに持ち込むまでの強さこそがウェリントンらしさなのだろう。
決してスピードで圧倒するわけではないが、フィジカルを活かし、競り合う相手より有利な位置をキープすることで、相手をコントロールする。
そうして作り出したゴール前のスペースをキープすることができるため、前線での起点ともなれる。
どのような攻撃スタイルになろうとも、ウェリントンの強さはチームにとってプラスとなるだろう。

もう一人、この試合で目を引いたのは郷家友太だった。

続き:ヴィッセルViber公式アプリ

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